C型慢性肝炎に使用する治療薬としては、主に以下のものが挙げられます。
- インターフェロン（特にインターフェロンαとβ）注射 - これは患者の免疫反応を高め、C型肝炎ウイルスの排除を促す薬です。インターフェロンγは肝炎治療には用いられません。
- リバビリン - 単独ではなく、インターフェロンや直接作用型抗ウイルス薬（DAA）と併用して用いられる経口薬です。
- 直接作用型抗ウイルス薬（DAA） - C型肝炎ウイルスの増殖を直接抑制し、全口服で高い治癒率と副作用の少なさが特徴の薬剤群です。代表的なものにエビル（Maviret）、エピクルサ（Epclusa）などがあります。
これらの薬剤のうち、現代の主流で推奨されているのは全口服の直接作用型抗ウイルス薬（DAA）で、治癒率が90%以上と非常に高く、治療期間も8～12週間と短縮されています。インターフェロン＋リバビリン療法は副作用が多く、治療期間も長いため、現在はDAAが第一選択とされることが多いです。 したがって、「C型慢性肝炎に使用するのはどれか」という問いに対しては、特に「インターフェロンα・β」、「リバビリン（組み合わせで）」、「直接作用型抗ウイルス薬（DAA）」が使用され、一番推奨されているのは全口服のDAAと言えます。
