乳児期(生後0~1歳未満)の特徴は、心身が著しく発達し、生活リズムが形成される時期であることです。この時期の乳児は、基本的な欲求を自分で満たせず、笑う、泣く、喃語(「あーうー」「ばぶばぶ」など)で自分の欲求を表現します。感覚は鋭敏で、保護者など特定の大人との愛着形成が重要で、これにより情緒が安定し信頼感が育まれます。また、身近な人の顔を認識し、興味や関心が芽生え、人見知りや後追いといった行動が見られます。運動面では寝返り、ハイハイ、つかまり立ち、一人歩きなどが発達し、指先を使う微細運動も向上していきます。離乳食が始まる時期でもあり、個人差はあるものの、食事の変化も特徴です。このように乳児期は、心身の成長と愛着形成を軸に発達が急速に進む重要な時期です.