低気圧とは、周囲の気圧より低い部分のことで、特定の数値の気圧以下だから低気圧と定義されるわけではありません。大気圧は通常1気圧で約1013ヘクトパスカル(hPa)ですが、低気圧はそれより低い圧であれば低気圧とされています。つまり、低気圧の基準は周囲の気圧との相対的な低さにあり、必ずしも何hPaからとは断定されません。実際にはたとえば1000hPa以下の気圧が一般に低気圧と感じられることが多いです。 さらに、台風などの熱帯低気圧は中心気圧が急激に低くなり、例えば915hPa以下の記録もありますが、通常の低気圧はそれほど極端に低くないことも多いです。また、冬場の寒冷低気圧などは1030hPa以上であっても低気圧と呼ばれることがあります。したがって、「低気圧はいくつからか?」という問いに対しては、周囲より低ければ低気圧であり、特定のhPa値で区切るものではないと説明できます。